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H&K G28 : ウィキペディア日本語版
H&K G28[えいちけいじー28]

H&K G28(H&K G28 DMR(Heckler-und-koch Gewehr28,Designated Marksman Rifle)とは、ドイツヘッケラー&コッホ社が開発した半自動式狙撃銃である。
== 概要 ==
21世紀に入り、ドイツ連邦軍選抜射手ライフル(マークスマンライフル)として長らく使用してきた、H&K G3自動小銃の狙撃銃型(H&K G3A3ZF及びH&K G3SG/1)の後継を検討した。
選定と実射試験は2010年3月より開始され、当初はH&K HK417に二脚を備えて狙撃照準眼鏡を搭載し、狙撃銃仕様とした「G27」が第1候補とされ、G27はG3の狙撃型に比べて携行性・操作性に優れると評価されたが、ドイツ連邦軍がアフガニスタン戦争へ参加した結果、それまでの想定よりも遠い距離で交戦する例が多く、HK417では遠距離射撃時における精度が不足しているとの判断が下され、同年7月、G27は一旦は不採用となった。しかし、比較検討された銃の中で、HK417の民間向けモデルであるMR308(MR762)に精度の高い競技用銃身を使用したものの評価が高く、これを基にH&K社では若干の改修を加えたものを「DMR762 」の名称で開発、DMR762は試験の結果、連邦軍の要求を満たしていると評価された。
DMR762の難点としては、銃本体だけで5.8kgの重量があり、狙撃照準装置他の付属装備を全て装着すると9kgを超える重量があるため、歩兵小隊の装備として用いる“マークスマンライフル”としては重すぎて運用に困難が伴う、との評価がなされたことであったが、これは高倍率の狙撃照準眼鏡と二脚、各種オプションを装着した、より狙撃に特化した“Standard”と、基本的には狙撃照準眼鏡のみを装着し、軽量であることを主眼とした“Patrol/Scout”の2タイプを製造・装備し、またこの2タイプを前線補給処レベルの作業でパーツを組み換えることにより変更可能な構成とすることで解決し〔ただし、“Patrol/Scout”(G28E3)はドイツ連邦軍に実際に運用されている画像や映像がほとんど存在しておらず、実態としては状況に応じての組み換えは行われないまま“Standard”(G28E2)のみが用いられ、弾倉のみ状況に応じて容量の違うものを選択している模様である。〕、DMR762は2011年8月、一部仕様を変更の上で「G28」の制式名称で採用され、同年12月よりドイツ連邦軍によってアフガニスタンで実戦に投入され、140セットが正式に発注された。2012年6月には更に140セットが追加発注されている。
G28はドイツ連邦軍が総計560セットを発注した他にはフランス軍において評価試験の結果採用が決定している〔月刊『GUN Professionals』2013年7月号 p.29〕が、正式な発注はなされていない。また、DMR762はドイツ連邦警察(BPOL)によりG3SG/1及びPSG-1の後継として評価試験が行われている〔月刊『GUN Professionals』2013年7月号 p.30〕。また、2014年にはハンドガードとロアレシーバーに改良を加えたG28Eが、2012年より行われたアメリカ陸軍のCSASS(Compact Semi-Automatic Sniper System:コンパクト半自動狙撃銃システム)計画の採用試験に参加するために開発され、最終選考に持ち込まれている〔最終的にはM110狙撃銃の改修型が選定された。〕〔SOLDIER SYSTEMS>SHOT Show – H&K G28E (2016年2月29日閲覧)〕。
H&K社では、アメリカ軍始めHK416/417を採用、もしくは導入を検討している国に対してG28の積極的なセールスを行っている他、DMR762をドイツを始めとした各国に法執行機関向けの狙撃銃として提案している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「H&K G28」の詳細全文を読む




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